「鶴間公園のがっこう祭」を終えて、さらに2つのイベントを開催しました。
卒業式&ふりかえり会(2018.1.28)
南町田拠点創出まちづくりプロジェクトの一環として行われた、全4回の企画づくりワークショップ「鶴間公園のがっこう」の卒業式を開催しました。卒業式後には、「鶴間公園のがっこう」参加者の呼びかけで、お菓子やジュースを持ち寄って交流する「ふりかえり会」が行われました。
雪が降りそうな寒さの1月28日、「鶴間公園のがっこう祭」から3ヶ月弱を経て、「鶴間公園のがっこう」参加者の皆さんと企画にご協力いただいた皆さんが町田市役所2階の市民協働おうえんルームに集まりました。久々の再会に笑顔がこぼれます。
卒業式の様子は?
開会の挨拶のあと、「鶴間公園のがっこう」校長から、参加いただいた皆さんにひとりひとりの名前が示された修了証書が授与されました。チームごとに前に進み出て、修了証書を受け取ります。企画にご協力いただいた皆さんには、感謝状が送られました。
修了証書を受け取った後、写真と映像で「鶴間公園のがっこう祭」までの歩みとがっこう祭当日を振り返りました。ラジオ体操、タタロチカ、アーティストによる生演奏、楽器づくり、工作、あそび場、読み聞かせ、シャボン玉、クイズラリー、ピザづくり、焼き芋など、印象的なシーンの映像が流れると、会場は「鶴間公園のがっこう祭」が行われた11月4日のようなうきうきした雰囲気に包まれました。
ふりかえり会の様子は?
集合写真を撮影したあとには、参加者の皆さんが持ち寄ったお菓子とジュースをいただきながら、がっこう祭までの苦労を労い合い、交流を深める「ふりかえり会」が始まりました。この会は、参加者からの呼びかけにより、実現したものです。
幹事の大脇さんの挨拶の後、もう一人の幹事である並河さんがインタビュー形式で、自己紹介と「鶴間公園のがっこう」に参加した感想を聞いていきます。皆さんの企画への想いに、共感や気づきが広がります。公園のがっこうでは違うチームに所属していて、このふりかえり会で初めて話したという人もいたようです。話しているうちに、参加者の皆さん同士が意気投合したり、共通の知人がいることや近くに住んでいることが判明したりしているシーンが印象的でした。「鶴間公園のがっこう」がこれからどんどん新しいつながりを生み出していきそうです。
「鶴間公園のがっこう」についてはまだ正式決定ではありませんが、2018年度に何らかの形で継続するという話も町田市からアナウンスがありました。今後の展開にご期待ください。
苗木づくり大作戦(2018.2.12)
寒い日が続く中、暖かい日差しに恵まれた2月12日に「鶴間公園のがっこう」の関連企画として、工事中の鶴間公園で「苗木づくり大作戦」が開催されました。鶴間公園の苗木をみんなで育て、まちに緑を広げる取り組みです。当日は、約40人の参加者が集まって苗木づくりを行いました。
公園の木の解説を聞きながら苗木探し
講師は、一般社団法人街の木ものづくりネットワークの湧口善之さんと樹木医で森林インストラクターの岩谷美苗さん。解説をするお2人を先頭に、ヘルメットを被り、スコップを持った参加者の皆さんが列になって公園の中へ入っていきます。
左が岩谷美苗さん、右が湧口善之さん
公園の中では、大きな葉っぱや不思議な形の葉っぱ、様々な種類・大きさの草や木、どんぐりなど、色々なものが見つかりました。あとでネームプレートづくりに使う小枝も、ここで拾っておきます。
苗木を見つけたら、さっそくスコップで掘り出します。根っこが想像より長かったり、親の木とつながっていたりして、掘り出すのはなかなか大変そうです。2〜3人掛かりでやっと苗木を掘り出したら、少し休憩してから後半戦です。
苗木を鉢に植え替えて、ネームプレートづくり
苗木を植え替えるために、まずは土づくりをします。苗木が生えていた周辺の土に、腐葉土や赤土を混ぜて鉢に入れ、苗木の新しい住処を整えます。植え替えたら、たっぷりのお水をあげて、土と苗木をなじませます。
植え替えが終わったら、公園の中で拾った小枝を少し削って、木の板を貼付けます。木の板に、はんこやペンを使って苗木の樹種を書くと、苗木のネームプレートの完成です。
講師の一般社団法人街の木ものづくりネットワークの湧口善之さんから「断面をぜひ触ってみてください」と言われると、みな興味津々で、まだうっすら水分を含んだ断面に触れてみます。「濡れてる!」「すべすべ!」「いい香り!!」と大人も子どもも関係なく、なかなか触れる機会のない、切ったばかりの木の断面を観察していました。
苗木はどこへ行くのかな?「苗木広がりMAP」にシールを貼ろう
苗木が鶴間公園からどこへ広がっていくかがわかるよう「苗木広がりMAP」に参加者の皆さんが苗木を育てる場所をシールで貼っていきます。コメントが書けるシールには、「緑が増えるといいですね」「新しい鶴間公園も緑いっぱいになるといいな」などのコメントも寄せられました。
最後に、講師の湧口さんから「植物は、住む場所を変えないことで繁栄してきた生き物です。皆さんが一生懸命世話しても、枯れてしまうこともあるので、あまりがっがりしないでください。」というお話がありました。岩谷さんからは、「人間と同じように、植物も環境がよすぎるとだらけてしまって、強く育たないこともあります。気楽に見守ってください。」というアドバイスがありました。
終わる頃には、日が傾きかけ、ぽかぽかだった日差しも弱くなってきていました。帰り道、参加者の皆さんが、お互いの植え替えた苗木や掘り出した苦労話で盛り上がっている様子が印象的でした。公園からまちへ、緑が広がる最初の日となりました。