南町田まちづくり通信

「南町田グランベリーパークのまちのがっこう祭」を開催しました

暖かな日差しが降り注ぎ、絶好のイベント日和となった11月2日、新しくなった鶴間公園で「南町田グランベリーパークのまちのがっこう祭」が開催されました。(当日の様子をまとめた動画はこちら

ひと足先に、地域のみんなでまちびらきイベントを開催!

「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」では、2017年に「鶴間公園のがっこう」、2018年には「南町田まちのがっこう」と、地域のみなさんと新しい南町田を考えるまちづくりワークショップを開催してきました。

そして今回、11月13日のまちびらきを前に、みんなでまちびらきイベントをつくりあげ、「地域のみんなで一緒に新しいまちのはじまりを体感しよう!」と企画されたのが「南町田グランベリーパークのまちのがっこう祭」です。

イベント開始後すぐに、公園内はたくさんの人で賑わっていました。もともと広い公園ですが、再整備の中で、木々が健康に育つよう間引きされた森の中には、心地よい光が入るようになっていました。新しく設置された遊具では小さな子どもたちが楽しそうに遊んでいます。ランニングをしたり、寝そべることができるベンチでゆったりくつろいでいる人がいたり、みなさん、さまざまな過ごし方をしていました。

盛りだくさんの出展&プログラム。でも雰囲気はゆったり

公園の中心的な場所となるさわやか広場と新たに生まれたにぎわい広場、そして水道みちには、たくさんの出展者がブースを構えていました。広い会場を生かして、思い思いの場所にお店を構えることができ、その自由さが、居心地の良い空間をつくり出していました。

自分のつくった作品を販売しているお店、ワークショップや学びの場、鶴間公園の見学ツアー、クイズラリーなどのゲームコーナーに飲食店、にぎわい広場に設置されたステージではライブやパフォーマンスも繰り広げられ、出展ブースもプログラムも盛りだくさんで、どこからどう見ようかと目移りしてしまいます。

出展者の中には、これまでのまちづくりワークショップに参加した方々もいらっしゃいました。昨年、鶴間小学校の体育館で開催された「まちのがっこう祭」にも参加していた出展者は「去年は人が多くて忙しく、楽しむ余裕がなかったけれど、今回はスペースがゆったりしているせいか、お客さんとゆっくり話せて楽しいです。楽しみながら出展するのに、すごく理想的なイベントですね」と話してくれました。

一方で、初出展という方もたくさんいらっしゃり、まちびらきに向けた地域の盛り上がりが感じられました。これだけ大規模なイベントが、ほぼ地域周辺のみなさんで形づくられているのですから、驚きます。

また、当日はまちだ○ごと大作戦の小学校1・2年生と未就学児向けのマラソンイベント「まちだキッズラン」も同時開催。運動広場からスタートし、鶴間公園内の特設コースを懸命に走る子どもたちの姿に、公園中から大きな歓声があがりました。スポーツ施設が充実しているのも新しい鶴間公園の特徴です。スポーツの好きな人は今後の使い方に大きな可能性を感じたのではないでしょうか。

鶴間公園の木で、パークライフ・サイトの壁を仕上げる

そして大人気だったのが、再整備に伴って伐採された、鶴間公園の木を活かしてつくる「ウッドブロック ワークショップ」です。この日つくられたウッドブロックは、公園と商業施設をつなぎ、まちライブラリーや子どもクラブ、カフェが入るパークライフ・サイトの建物入口の壁面を彩ります。

参加者は、長方形の木材にカンナをかけ、やすりで角を丸く削っていきます。それをパークライフ・サイトまで持って行き、職人さんとともに、建物入り口正面の壁面に貼っていきました。白かった壁が徐々にウッドブロックで埋め尽くされ、無垢の木の香りとともにナチュラルでおしゃれな壁面に仕上がっていきます。

公園の木が、地域の人々の手によって、新しいまちの中で生まれ変わる。パークライフ・サイトが地域のみなさんの思いが込められた大切な空間になったのではないでしょうか。

南町田の未来に、期待と希望を感じた1日

午後になると、イベントはよりゆったり度が増していきました。みなさん、レジャーシートやアウトドアチェアを持ち込んで芝生でのんびりしたり、新たに設置されたベンチやテラスでくつろいだり。これからの鶴間公園はこんなふうに使われるんだな、と想像が膨らむ光景が広がりました。

そして日差しがオレンジ色に変わる頃、閉会式を迎えました。ステージに上がった町田市の職員からは「お試しでがっこう祭を開催したのが2年前。今日は、その頃から目指していた公園の姿を見ることができました。想像以上にみなさんが楽しそうに過ごしていて、こういう光景をつくりたかったんだと改めて思いました。みなさんは、もう南町田のまちづくりメンバーの一員です。これからも一緒に楽しい公園をつくりあげていきましょう」とお話があり、大きな拍手が湧き起こりました。

その後、出展者の中から何名かがステージに上がり、感想をお話ししてくださいました。「こんなにゆるくてゆったりしたイベントは初めてでした。型にハマらない新しいイベントの形だと思いました」「ここで集まってウクレレを弾いたら気持ちいいだろうなと参加者と話していました」「ぜひここでコーヒーにまつわるイベントをやりたいです」「お花見の時期にもライブをやれたらいいなと思いました」「定期的にパークヨガをやっていきたい」「来年もあったら、ぜひ参加したいです」と、すでにみなさんの心は、この豊かな空間を生かした未来へと向いている様子。

3年に渡って、ワークショップやイベントを通じて醸成してきた地域のつながり、そしてひとりひとりが持っていたエネルギーが、確かに花開いたと感じられました。

ここからいよいよ、新しい南町田が始まります。まちびらき後、鶴間公園やグランベリーパークでどのような光景が見られるのでしょうか。未来へ向けた希望と期待で胸が膨らむ、楽しい1日となりました。

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