南町田まちづくり通信

「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト説明会」を開催しました

強い風が吹き、暖かさも感じた2月17日(金)と18日(土)、セミナープラス南町田(旧リバブルスクエア南町田)にて「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト説明会」が3回にわたり開催されました。

グランベリーモールが閉店したばかりの南町田駅周辺エリア。今後は、数年をかけて隣接する鶴間公園と新たな商業施設とを一体的に再整備・再構築し、新しいパークライフの実現を目指していきます。この日はその最新の計画について披露する説明会でした。17日(金)173名、18日(土)昼の部では210名、夜の部で116名、計499名もの来場がありました。

三部構成でプロジェクトの最新計画を説明

取材班が参加したのは、17日(金)の1回目の説明会です。平日夜の開催でしたが、会場には近隣にお住まいの方々を中心に、多くの人が集まり、あっという間に会場は満席になりました。準備期間を経てどのように南町田駅周辺エリアが生まれ変わるのか、地域のみなさんの関心が予想以上に高いことが伺えました。

町田市、東急電鉄、工事施工者など関係者が一堂に揃い、ひとつひとつ計画について説明がされました。
第一部では、まず町田市から「南町田拠点創出まちづくりプロジェクトの計画イメージ」についての概要説明がありました。今回のプロジェクトは、土地区画整理事業、歩行者ネットワーク整備事業など、複数の事業を組み合わせて進められています。こうした事業の全容を改めて説明し、南町田駅周辺が具体的にどのように変化するのかを説明しました。特に、近隣にお住まいの方々にとって気になるのは、普段の通勤・通学経路がどうなるかという点ではないでしょうか。本プロジェクトでは、歩行者ネットワークが整備され、バリアフリーで安全な環境を目指しています。今までの説明会よりさらに分かりやすく断面図などを用いた解説などもありました。

続いて東急電鉄から、自由通路を含む新しい駅施設や商業施設の計画イメージについて説明がありました。駅の南北が自由通路でフラットに繋がって回遊しやすくなること、エスカレーターやホームドアの設置など、駅の利便性・安全性向上に取り組んでいくこと、商業施設のコンセプトは「駅や公園とつながり、エンターテイメントの融合したまったく新しいライフスタイルセンターの創造『生活遊園地』の実現」であることなどが話されました。また、本プロジェクトでは、公園と商業施設を融合するという全国的に見ても新しい試みが行われますが、“いったいどのように公園との融合性をもたせるのか”について、施設のデザイン案などを用いた説明がありました。もっとも印象深かったのは、エリア内のあちこちに大小の広場を設ける点。芝生の広場でのんびりしたり、ベンチでひと休みしたり、ときにはイベントを開催したりと、憩いや交流の機能を重視していました。また、参加者の関心が高かった「商業施設と公園をつなぐ融合ゾーンがどうなるかについて」は、みどり豊かな鶴間公園の雰囲気を存分に活かしていく基本的な考えが示されました。

第二部は、東急電鉄から、「中高層建築物等の建築に関わる紛争の予防と調整に関する条例」に基づき、商業施設・駅施設について詳細な説明がされました。建築計画のお知らせ看板の設置場所、建築敷地・建物の概要、建築計画の考え方や駅計画の詳細のほか、立面図などを用いながら、施設が環境に及ぼす影響や敷地内の緑化、商業施設の交通計画などについても話がありました。

第三部は、解体工事の施工者であり、商業施設の施工予定者である東急建設株式会社から、今後の工事に関する説明がありました。プロジェクト自体には期待もかかる一方、地域住民のみなさんが懸念されているのは、数年間にわたって続く工事への疑問や心配です。工事の工程や内容のほか、その間の住民の生活動線はどうなるのか、工事車両はどのぐらい通るのか、騒音や安全面での対策は? 環境への配慮や実際の作業時間などの説明が行われました。

さまざまな意見や質問が出された質疑応答

その後、休憩を挟んで、質疑応答と意見交換に移ります。質問が多かったのは、やはり工事に関する発言です。工事期間中の夜間の防犯対策や通行ルートについての確認や要望、スーパーマーケットや郵便局、駐輪場などの日常的な施設の工事中の計画、今後の電車運行計画などについての質問があがりました。また、本プロジェクトに寄せる期待や応援のメッセージも出されていました。

ひとつひとつの質疑に、各担当者が回答していました。たとえば「なぜ(新たな商業施設の)駐車場はこの台数なのか? 少ない気がするので、交通渋滞が起きるのではないかと不安だ」という質問には、商業施設の事業者である東急電鉄より、この台数となった根拠を示し、敷地内に滞留スペースを設けること、主要道路から施設へのルートを入店と退店とで分けることにより、交通への支障を極力なくしていくことが説明されました。

全3回で、延べ34名の方から、プロジェクトの内容についてのご質問・ご意見がありました。もちろん、大きなプロジェクトであり、住民の方々の懸念は尽きることがないかもしれません。しかし、プロジェクトの姿が明らかになり、意見交換を重ねることによって、着実に新しいまちへの期待が高まるきっかけにはなったのではないかと思います。地域の理解と連携を得ることで、ますますプロジェクトがよりよいものになっていく。そんなふうに、肌で実感できた説明会となりました。

説明会で配付した資料
01 南町田拠点創出まちづくりプロジェクト 説明会資料(PDF・3,129KB)
02 2017年2月17日付け東急電鉄プレス発表資料(PDF・505KB)

説明会でスクリーンに投影した資料
説明会用パワーポイント資料 第1部①(PDF・6,003KB)
説明会用パワーポイント資料 第1部②(PDF・5,886KB)
説明会用パワーポイント資料 第2部(PDF・5,802KB)
説明会用パワーポイント資料 第3部(PDF・5,917KB)

各回の質疑応答・意見交換の概要
第1回 2月17日 午後7:00〜 開催結果(PDF・322KB)
第2回 2月18日 午後1:00〜 開催結果(PDF・333KB)
第3回 2月18日 午後6:00〜 開催結果(PDF・343KB)

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