町田市および東急電鉄は、2019年秋にまちびらき予定の「南町田グランベリーパーク」(以下、本計画)に関して、複合的なエリア開発を対象とした国際的な環境認証制度である「LEED ND(まちづくり部門)」の、ゴールド予備認証を取得しました。認証エリア内に駅を含むゴールド予備認証取得は、日本初となります。
本計画では引き続き、駅のLEED NC(新築部門)ゴールド認証およびLEED ND本認証の取得を目指します。
- 1)米国グリーンビルディング協会(USGBC)が提供するLEED®は,高性能のグリーンビルディングの設計,建設,維持管理に貢献する評価・認証プログラムです。
- 2)LEED®およびそのロゴはUSGBCの登録商標であり,使用には許可が必要です。
まち全体をひとつの「パーク(公園)」として計画することを基本理念とし、駅と商業施設、公園をシームレスに繋ぎ、自然と賑わいが融合した「パークライフ」を満喫できる新たなまちを目指します。「LEED ND(まちづくり部門)」では、コンパクトなまちの開発や、自動車依存を緩和する立地選択、生態系の保全などの各規定項目で点数化され、格付けされます。この度、本計画における充実したパークライフを体現するための取り組みが、持続可能なまちづくりとして評価されました。
主な評価ポイントは以下のとおりです。
■歩行者ネットワークの整備による、自然と賑わいを感じながら回遊できるウォーカブルなまちづくり
- 商業施設と公園を分断していた車道の配置換えによる、シームレスな空間の創出
⇒歩車分離された安全な歩行者空間を実現 - 駅の南北をフラットに繋ぐ、南北自由通路の整備
- 樹木やベンチを豊富に配置した、木陰で憩える居心地のよい屋外空間の創出
- ガラスを多用した店舗ファサードによる、路面店のような賑わいを楽しめる街並みの創出
■グリーンインフラを生かしたランドスケープデザイン
- 雨水浸透機能として、エリア全体で浸透性舗装やバイオスウェルを採用
- バイオスウェルの象徴としてデザインされたレインガーデンの整備
(雨水管理方法として、グリーンインフラのほか雨水調整池などの整備も進めています。※LEED ND対象エリア外)
<「グリーンインフラ」とは:自然環境が有する機能を活用し、社会基盤整備や国土管理を行うこと。>