南町田まちづくり通信

「鶴間公園の明日を考えるワークショップ」 第3回「健康づくりのワークショップ」を開催しました

涼しい気候が続いた9月10日、「鶴間公園の明日を考えるワークショップ」の第3回「健康づくりのワークショップ」が開催されました。広い敷地を持ち、自然豊かな鶴間公園は、子どもから高齢者に至るまで、多くの人が健康づくりに利用できる貴重な空間です。10日は、第一部として公園がどのように生まれ変わるのか、これまでの意見や要望を反映させたデザインレビュー(基本計画案)を発表し、参加者の意見や感想を伺いました。また、当初は翌11日早朝に、第二部としてパークヨガやノルディックウォーキングなど、公園で楽しめるアウトドアフィットネスを実際に体験する予定でしたが、残念ながら雨のため中止に。

しかし第一部は、初めてリノベーション後の公園の計画案が示される場となったこともあり、さまざまな意見が飛び交う、大変充実した対話の場となりました。

「公園が広がる」「公園がつながる」「公園の質が上がる」

まずはじめに、前回のワークショップで参加者から出た「そもそもなぜこの「南町田拠点創出まちづくりプロジェクト」が始まったのか」という質問にお答えする形で、町田市職員より、プロジェクトの概要とこれまでの経緯の説明がありました。その後、第1回、第2回のワークショップの報告があり、いよいよデザインレビュー(基本計画案の発表)です。まずはプロジェクトの3つの基本コンセプトについて、より詳しい説明がありました。

「公園が広がる」
鶴間公園の範囲が広がる
利用者の活動領域が広がる
利用者の輪が広がる など

「公園がつながる」
駅から境川まで、活動エリアがつながる
公園での活動がつながる
視線がつながる など

「公園の質が上がる」
夜間の安全性
樹木の健康状態
地形の排水性能
公共施設・カフェなどの機能性 など

ひとことで、「広がる」「つながる」「質が上がる」といっても、さまざまな捉え方が考えられることがわかりました。その後、いよいよデザイン案の説明に入ります。

これまでの意見や要望が反映されたデザインレビュー

特徴的だったのは、これまでの検討会や前半2回のワークショップでの要望を受けて、樹木を極力残し、みどりを中心に据えた基本計画案となっていたこと。鶴間公園の豊かな森がなくなってしまうのではないか、と心配していた参加者も、これには安心した様子でした。

現在のまま残してほしいという要望の多かったさわやか広場や水道道路も、公園としての質を上げるための補修は行うものの、なるべくそのままの形で利用すること、子どもの遊び場は、広場、遊具のある幼児公園、スポーツもできるプレイグラウンドを、隣接するゾーンに並べて配置することなどが盛り込まれました。また、多くの方が気にかけていたグランベリーモールと公園の接続部分も、既存の樹木を活かしながら心地よく過ごせるための手入れを行い、森の中を縫うようにテラスを挿入していくことで、景観を壊すことなく、バリアフリーで公園に入れる工夫がされていました。入り口付近には公共公益機能が入った施設(内容未定)を建設するアイデアも示されます。

また、さわやか広場外周には車椅子でも通ることのできるバリアフリーの遊歩道を設置、森の中の遊歩道は樹木と調和するような素材(ウッドチップなど)を検討していくこと、駅までの通勤・通学路となるルートの提示や適宜、ベンチの設置をすること、カフェの設置を検討していることなどが発表されました。

今回発表されたデザインレビューの基本方針に、ワークショップでの意見や要望がどのように反映されているのかの説明もありました。

第1回「みどりのワークショップ」
・伐採は最低限に
・地域固有の生態系に配慮する
・健全な樹林を維持する
・四季を通じて表情豊かな植栽へ

第2回「光のワークショップ」
・いきものへの配慮
・足元を照らす
・上から照らす
・既設照明からLED照明へ
・利活用に応じて、限定的なエリアでの設置や樹木のライトアップも検討

デザインレビューのいいと思ったところ、気になったところは?

質疑応答のあと、後半のグループワークでは、デザインレビューを見て「いいと思ったところ」をピンク色の付箋に、「気になったところ」を青の付箋に書き、各テーブルに用意された公園の全体図に貼り付けていきました。どのテーブルも、白熱したディスカッションが繰り広げられ、さまざまな意見が飛び交っていました。最後に各グループの代表が前に出て、ワークの内容を発表します。

【Aグループ】
以前のワークショップで出てきたことをデザインに反映してくれていた
森の中の園路の素材が気になる
さわやか広場は今のまま、何もなくてもいいのでは?(ベンチも不要)
テラスの面積が広いように見えるがもっと減らせないだろうか
公共施設の外観は景観に馴染むものにしてほしい

【Bグループ】
トイレが増えること、人が歩ける道の整備、イベントスペースができることなどはとてもいい
南町田駅に公園口という改札を新たにつくってはどうか
ユリノキ通りを渡るのに太鼓橋があると安全
夜も使うのならばガードマンを配置してほしい

【Cグループ】
樹木の維持は嬉しい
カフェが嬉しい。できればチェーン店ではないお店にしてほしい
森は少し間伐したほうがいいのでは
ユリノキ通りをどういうふうに横断するのかが気になる
夜間の使い方、防災機能としての使い方を考えたい
全体的にもっと情報を出してほしい

【Dグループ】
全体的にいい印象
公共公益施設はどんな施設になるのか気になる。分断されず景観的にも融合した施設であってほしい
樹木はできるだけ残してほしい
日陰のスペースがほしい

【Eグループ】
公園近隣に住んでいる方々が、駅に行かれるときにどういうルートを使うことになるのかが気になる
公共公益施設をつくるなら、小さなコンサートができるようなところがほしい
カフェが楽しみ
ユリノキ通りを挟んだ空間の一体化

いいところも気になるところもたくさんの意見が出ました。計画が具体的に絵として示されたことで、イメージが沸き、要望や意見、不安な点や不明な点も、より具体的になったと感じました。

もちろん、この基本計画案は、最初の1歩であり、これで決定ではありません。今後のワークショッップや住民の皆様から寄せられる意見、要望を反映させ、専門家の知見を生かして、より良い形にブラッシュアップしていきます。

新しいことを始めるとき、期待とともに多くの不安や懸念も感じられるものですが、この日、具体的にビジョンを共有したことで、参加者のみなさんの意識がより前を向き、力強い未来へ向かい始めたように感じられた1日でした。

参加者の感想

Y.Kさん/ 70代・男性
結果的に、こういういい雰囲気で非常に良かったと思います。みなさん、自由に意見も言えたと思いますよね。思ったとおりのことを発表できたし、提示できたのでね。前向きな話し合いで、今までのワークショップの中でいちばん良かったかなと。

T.Tさん/ 30代・男性
町田市森野から参加しました。本当は1回目、2回目も出たかったんですけど、なかなか参加できなくて。3回目で、ようやくくることができました。みなさんが思った以上に熱くて、すごく楽しかったですね。ここまで議論が白熱するものだとは思わなかったので、驚きました。みなさんの思いが伝わってきて、この先も楽しみになりました!

第3回「健康づくりのワークショップ」開催レポート PDF(PDF・4,356KB)
第3回「健康づくりのワークショップ」開催レポート 付録(PDF・12,710KB)
第3回「健康づくりのワークショップ」ご案内チラシ PDF(PDF・3,410KB)