南町田まちづくり通信

「南町田のまちのがっこう祭」を開催しました

晩秋の心地よい晴天に恵まれた11月3日、鶴間小学校の体育館で「南町田のまちのがっこう祭(第4回南町田のまちのがっこう)」が開催されました。これまで3回のワークショップで準備を進めてきた一人ひとりの振る舞い企画を持ち寄り、ひとつのイベントをつくりあげます。

オープンしてすぐにたくさんのお客さんが来場

朝早くから準備が始まり、体育館にはたくさんのブースが設置されました。会場はガーランドでデコレーションされ、会場外の入り口はバルーンでいっぱいに。スタッフやボランティアのみなさんもたくさんいて、イベントが始まる高揚感で満たされています。

11時のオープンとともに、待ってましたとばかりにたくさんのお客さんがやってきました。それと同時に、ステージ前では、ビオラ・川口彩子さん、ピアノ・霜浦百合子さんによるオープニングの演奏が始まりました。ビオラとピアノの贅沢な音色に大人たちは聞き入り、子どもたちは早速、気になるブースに駆け寄って、遊び始めます。どこも、お客さんが代わる代わる立ち寄り、賑わっていました。

人だかりもできた、バラエティ豊かなブース

人気があったのは、子どもたちでも楽しめるワークショップのコーナー。「フェイクスイーツの世界」と題したデコスイーツづくりのワークショップは、午前中の段階で早くも予約がいっぱい。「型をいくつか用意してあったんですが、人気の型があって、みんながそれをつくりたいということで、同時に何人かにつくってもらうことができませんでした。やってみて初めて、そういうことがわかりましたね(笑)」と出展者のKさん。

「魔法のタワシとぬり絵」では、アクリルたわしを自分で編んでみるワークショップを開催。子どもたちがかぎ針を使って、編み物に挑戦しました。初めて編み物をやったという子どもたちも多く、無事に編み上げた顔は誇らしげで、とっても楽しそう。やりたい子どもたちも多く、常に人だかりができていました。

唯一の小学生の出展者、Yくんが振舞ったのは「なぞときおりがみフェスティバル」。なぞなぞに正解すると折り紙がもらえて、見本として置かれていた作品のつくり方も教えてくれるというもので、みな、なんとか折り紙をゲットしようと、一生懸命に謎解きをしていました。

小さな子に人気だったのは、3人の出展者による合同ブース「ちいさなお話と絵本の世界~マイセレクト本棚~」。ステージ横の読み聞かせと絵本棚のコーナーです。保育士の男性の読み聞かせがとても上手で、子どもたちの心をがっつり掴んでいました。

「みんなが主役! 幕の内展覧会」には、墨で描かれた絵に自由に色を塗ったり、絵を書き足したり、シールやマスキングテープで装飾したりと、自由にお絵かきを楽しめるコーナーが。また、半紙に好きな字やイラストを書くとハンガーに吊るして展示され、即席の展覧会が始まりました。

地域に根ざしたフードも人気

お昼になると、フードブースがオープン。南町田に拠点を置く「6889カフェ」のヴィーガン弁当や、「鶴間小おやじの会」によるカレー、給食調理員のみなさんが揚げたてを振舞ってくれるきなこパンなど、地域に根ざしたフードが揃いました。用意した椅子やテーブルはすぐに埋まり、合唱のために用意されたステージ前のひな壇まで、きなこパンにかぶりつく人で埋まっています。

地域のみなさんによる合唱はちょうどお昼どき。ごはんを食べながら、その歌声にみなさん聞き入っていました。時代劇の主題歌や童謡など、みんながよく知っている曲が披露され、一緒に歌えるコーナーも。

大人たちに人気だったのは「あなたとつくる『はじめてコーヒー店』」。投げ銭制の珈琲屋さんで、食後のコーヒーを飲みたいと、できあがりを待つ人がたくさん。出展者のUさんは、当初は3回ほど淹れればいいかなと思っていたそうですが、リクエストが多く、何度も淹れることになったそう。

ひそかに盛り上がっていたのは、唯一の外ブース「トンカチ村」。木の端材を自由に組み合わせ、トンカチやのこぎりを使って工作します。初めてトンカチを使った子どもたちも多く、なかなか釘が打ち込めずに苦労していましたが、その分、出来上がったときの喜びはひとしおです。希望する子は、できあがった作品に絵の具で色をつけることもでき、子どもたちの創造性が思う存分発揮された、たくさんの作品が完成していました。

そのほか、昭和薬科大学のお薬教室や、昨年の「鶴間公園のがっこう祭」に引き続いて出展してくださった「救災食堂」など、ここではすべてを紹介しきれないのが残念なほど、たくさんの個性あふれるブースがイベントを盛り上げました。

毎日、こんな空気が流れるまちを目指して

今回のイベントは、4時間で終了。あっというまに閉会式となり、「サクソフォンカルテットカプリス」のみなさんがクロージングの演奏をしてくれました。その後、第1回のワークショップで講演していただき、この日遊びにきてくださっていた株式会社グランドレベルの田中元子さんからコメントをいただきました。

「こんなに楽しい時間なのに、もうすぐ終わりなんて寂しいですね。出展されていた方も遊びにきたみなさんも、知らない人と話すことができたとか、いろいろな人のいろいろな表情が見られたとか、予想外だったことがたくさんあるんじゃないかと思います。

でも、これは今日だけの文化祭じゃないんですね。皆さん、これが公園で開かれているところを想像してみてください。今住んでらっしゃるまちの公園で、毎日こんな空気が流れていたら素敵じゃないですか。そんなまちにするために何かできることはないかなって探しているのが『まちのがっこう』です。これからまちができるまで、そしてまちができてからも続いていく活動になると思いますので、みなさん引き続き参加、注目していただきたいと思います。これからも、南町田を楽しんでいきましょう!」

この日、一人ひとりが手がけていたのは、小さな振る舞いです。しかしそれが集まると、こんなにも大きなイベントが生まれるのだと改めて実感できました。用意されたものではなく、みんなでつくりあげたイベントだからこそ、普通のイベントとは違うユニークなブースがたくさんあって、お客さんも飽きずに長く滞在していたのだと思います。

この体験とここで生まれたつながりが、来年オープンする「南町田グランベリーパーク」とともに、南町田というまちを盛り上げる未来がとても楽しみになりました。これは、まだまだ始まりなのです。

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